大雅の「漁楽図」が傑作であることは改めて言うまでもありませんが、椿山の「江山漁楽図」もすぐるとも劣らぬ出来映えを示しているのではないでしょうか。椿山はこの「江山漁楽図」に七言絶句の賛を加えています。またまたマイ戯訳で……。
女房にょうぼと子どもの数家族 でも使える網イッチョだけ
舟が彼らの家となり 川が彼らの敷地なり
江南 江北 山並みは 墨絵のように美しい!!
その舟歌に送られて 夕日が静かに沈んでく
ここで改めてこの蓋の松をみると、 松原や 松林のごとく松の木をずっと描き並べてあるわけじゃなく、はっきりと左右に分かれていることに気づきます。それはまるで遠く離れた高砂の松と住吉の松に見えてくるではありませんか。 右側が高砂の松、左側が住吉の松ということになるでしょう。 少...
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