人はだれしもこの幸福な島国で、春、とくに桜の季節を京都や東京で過ごすべきだ。その季節には、思い思いに着飾った人々が、手に手をたずさえ桜花が咲き乱れる上野公園をはじめ、すべての桜の名所に出掛けてゆく。彼らはその際、詩作にふけり、自然の美と景観を賛美する。……世界のどの土地で、桜の季節の日本のように、明るく、幸福そうでしかも満ち足りた様子をした民衆を見出すことができようか?
これはオーストリアの芸術史家アドルフ・フィッシャーの『100年前の日本文化――オーストリア芸術史家の見た明治中期の日本』(中央公論社 1994年)から引用した一節です。実をいえば日本人はただ飲んでドンチャカやっているだけなのに……(笑) いや、かつては我らが花見もフィッシャーの言うとおり優雅だったのかな?
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