チラシには「あなたの<推しおじ>は誰?」とあります。「饒舌館長の<推しおじ>」は江崎屋版「東海道五十三次之内」――俗称「行書東海道」の「吉原」に登場する、店先の床几に腰掛けたおじさんですね。どうしてかって? うまそうに飲んでいるのが白酒だからですよ(笑)
その横には「名物 山川白酒」という大きな看板が出ています。山川白酒とはつまり白酒のことです。山から流れる急流が泡だって白酒のように白く見えるところから、白酒を「山川白酒」とか「山川酒」と呼んでたたえたそうです。
ネットで検索すると加藤百一さんの「江戸府内名酒考覚書 江戸の白酒」という論文がヒットしました。それによると、富士山南麓にある東海道五十三次の宿場・吉原は(山川)白酒で有名で、「白酒のうまみは富士の腰にあり」という川柳が紹介されていました。
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