起床が5時半なんです!! その代わり、6時から「松に黄蜀葵図」を特別に拝見することが許されました。普段は宝物館の隅、巨大なウォークインクロゼットみたいなところに仕舞ってあって、展示されていない画面――山根有三先生によれば、これこそ等伯が担当した真骨頂を示す画面なんです。今回サントリー美術館でこの巨大な画面の前に立つと、昨日のことのようにそれが思い出されたのでした。当然「僕の一点」はこの「松に黄蜀葵図」になりますね。
若いころはチョット長谷川派のことを書いたこともあるのですが、その後興味はむしろ江戸絵画の方へ移っていったので、ご無沙汰のまま打ち過ぎてしまいました。ほとんど唯一の例外が、辻惟雄さんに求められて『日本美術全集15 永徳と障壁画』(講談社 1991年)に寄稿した「桃山障屏画論」です。
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