それでは『和漢朗詠集』酒部漢詩の戯訳を始めますが、なかには『和漢朗詠集』の引用句だけじゃ~なく、全部を訳した詩もあります。
公乗億「友の大梁に帰るを送る賦」
新豊県の酒の色 ひんやり鸚鵡盃おうむはいのなか
長楽宮の歌声は 笙しょうとハモッてむせんでる
白楽天「酒功賛并びに序」
建威将軍 晋代の 劉伯倫りゅうはくりんは酒好きで
酒をたたえる酒徳頌しゅとくしょう かつて作って伝えたり
唐の太子の賓客の 白楽天も酒好きで
酒の効果を称誉する 酒功讃しゅこうさん詠み劉を継ぐ
富士の裾野における曽我兄弟敵討ちを主題とする『曽我物語』の後日談ともいうべき内容 です。 これまた一種の復讐譚 ですが 、ここに 登場するのが 十郎 に 愛 された 大磯の遊女・虎御前と、五郎 に 思いをかけられた 化粧坂 けわいざか の遊女・少将で す 。その化粧坂から曽...
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