2022年12月21日水曜日

浅田次郎「吾輩はゲコである」5

 

 


 ついでにというと失礼かもしれませんが、翌日の高野公彦選「朝日歌壇<番外地>」にも迷吟賛酒歌が選ばれていました。

  生きて来て酒を沢山たくさん飲んだので我は酒税の還付を望む      木村義熙

 最後に先日紹介した『漢詩酔談』から、白楽天の「陶潜の体に効ならう詩 その五」を、またまた戯訳でアップすることにしましょう。浅田次郎さんは下戸のメリットとして、第一に酒代さかてのかからないことを挙げています。

かの酒仙詩人・白楽天は、多くても34杯で酩酊してしまう自分と大酒飲みを比較し、陶然たる壷中の天という点では両者まったく差がなく、大酒飲みは酒代がかかるだけだと自慢しています。しかし浅田次郎さんのようなホンモノの下戸に比べれば、白居易先生!! やはりお金がかかるんじゃ~ありませんか?()

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館(門司)「琳派の系譜」9

   ここで改めてこの蓋の松をみると、 松原や 松林のごとく松の木をずっと描き並べてあるわけじゃなく、はっきりと左右に分かれていることに気づきます。それはまるで遠く離れた高砂の松と住吉の松に見えてくるではありませんか。 右側が高砂の松、左側が住吉の松ということになるでしょう。 少...