2022年12月20日火曜日

浅田次郎「吾輩はゲコである」4

 

ここで一酒、いや、一首詠めれば酒仙館長のカブも上がるのですが、もちろんただ鯨飲しただけ、代わりに1120日の「朝日歌壇」に載った賛酒歌4首を紹介することにしましょう。この日は4人の選者が一首ずつ賛酒歌を選んでいるんです。「朝日歌壇」空前絶後の快挙です( ´艸`) しかも永田和宏さんは、名高き朝日歌人・吉富憲治さんを第一席に挙げています。確かにすごくいい!!

 酒呑みが酒をのまずに寝ると云ふそんな疲労も時にはあるさ     加藤建亜

 ほろ酔いの時に言うなよ「飲み過ぎ」とあと一杯と決めていたのに  福井恒博

  かっぽ酒かっぽかっぽと注ぐ音に秋はきて居り高千穂の宿      岩永知子

  「ちょっとだけ呑んでみるか」と病む妻に燗酒注ぎて霜月に入る   吉富憲治

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出光美術館(門司)「琳派の系譜」9

   ここで改めてこの蓋の松をみると、 松原や 松林のごとく松の木をずっと描き並べてあるわけじゃなく、はっきりと左右に分かれていることに気づきます。それはまるで遠く離れた高砂の松と住吉の松に見えてくるではありませんか。 右側が高砂の松、左側が住吉の松ということになるでしょう。 少...