これを読みながら僕は、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を思い出していました。譲治はトランプゲームの遊び方を知らないナオミに教えてやります。ナオミが少し覚えると、わざと負けてやったりするのですが、やがてナオミは強くなり、譲治がいくら本気で頑張っても、どうしても勝てなくなってしまうのです。
お聖さんは先生であったはずの鉄幹が、やがて晶子の影響を受けるようになったことを指摘していますが、こうなると鉄幹がいくら頑張っても、晶子を超えることは絶対不可能だったでしょう。
実はさる 3 月 29 日の土曜日、この「桜 さくら SAKURA 2025 」展にちなんで、「桜を描いた名品佳品 饒舌館長ベストテン」と題する講演を、いや、口演をやらせてもらいました。会場は山種美術館から歩いてすぐのところにある國學院大學院友開館、足元のよくないなか、 1...
0 件のコメント:
コメントを投稿