どうして鉄幹はあんなにもてたんでしょう。『千すじの黒髪』を読むと、鉄幹は常軌を逸した男性でした。チョット意地の悪い言い方をすれば、そしてそれを今風にいえば、セクハラ常習犯であり、DV男であり、適応障碍であり、瞬間湯沸かし器でした。
明治34年春、『文壇照魔鏡 第壱 与謝野鉄幹』という小冊子というか、怪文書が出回りました。鉄幹への誹謗中傷・罵詈雑言で埋め尽くす、きわめて下品なシロモノでした。発行所もその代表者も架空の名前でした。お聖さんは、「寛(鉄幹)を葬るつもりの悪意ある文章」と書いています。
もっとも「本能的な欲望を、そのまま無条件に肯定するわけではなく、欲望を一度は空として否定したのち、それが持つ本来的な生命力を取り出し、そこではじめて欲望の全面的な肯定が成り立つ」そうです。こういう付帯条件をつけられると、僕などはヒドク混乱してしまうのですが、一義的には本能的...
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