ブッチャケていうと、僕が知る鉄幹の歌は、高野公彦編『現代の短歌』(講談社学術文庫)に載る30首ほどだけでした。これに漏れている一首だけに、ことさら心に沁みたのかもしれません。
しかしこの一首は、鉄幹を理解するための鍵となる三十一文字のように思われてなりません。鉄幹の一生と文学はここに収斂していくんだといっても、言いすぎではないような気がします。男として何と潔く、美しく、セクシーなのでしょう。
人の屑くずわれ代り得ば今死なむ天の才なる妻の命に
鎌倉市立鏑木清方記念美術館「あの人に会える! 清方の代表作<築地明石町>三部作」 11月30日で終わっ てしまいましたが 、 やはり清方の「築地明石町」はいい絵だなぁと感を深くしました。 2019年冬 、竹橋の国立近代美術館で 44年ぶりにこの「幻の名画」が 公開され、話題...
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