2022年8月10日水曜日

出光美術館「板谷波山」4

 


もちろん波山も知っていたでしょう。光を隠すとか、かすかな光という意味です。不思議なことに、波山においては近代的美術教育やアール・ヌーボーと荘子が結び付いちゃっているんです(!?) 

かつて蕪村の微光感覚を巡る一文を書いた時や、出光美術館で抱一の光の感覚についてしゃべった際に、これをキーワードに選んだものでした。江戸時代の画家なら、不思議でもなんでもないんですが……。

葆光とは波山の美意識であり、人柄でもあったように感じられてなりません。

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