2022年4月11日月曜日

佐藤康宏『若冲の世紀』4

 

そのような読者のためには、チャンと「はじめに」が用意されていて、各章の内容とポイントがすぐ分かるようになっています。おもしろそうだと思った章から、拾い読みすることをおススメしましょう。なにしろ793ページもあるんですから!! 

「僕の一点」は第14章「蕭白新論」ですね。もちろん、なかに僕の拙論が引用されているからじゃ~ありませんよ() これも大幅に増補改定が加えられ、バージョンアップがはかられていますが、40年前、小学館版『名宝日本の美術』旧シリーズの『若冲・蕭白』で、これを読んだときの驚きは忘れられません。僕も『応挙・大雅』を担当しましたが、コチトラはあくまでジェネラルブックとして書いたんですから……。

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