2021年11月30日火曜日

鹿島美術財団東京美術講演会13

 

 


 ついでながら李白「月下の独酌」にちなみ、『雲萍雑志』の著者とされてきた柳沢淇園の詩から、二日酔いが詠み込まれた一首を、入矢義高先生の『日本文人詩選』(中公文庫)からマイ戯訳で……。

   西域由来のザクロの実 洛陽名物 有[あり]の実を

   描いて贈らんハナムケに 旅路の無事を祈りつつ……

   酸いと甘いのメタファーが この絵のなかに隠れてる

   喉をうるおし二日酔い 醒ましてほしい君だけが

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東京国立博物館「蔦屋重三郎」3

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