金井烏洲「山寺早起」(菊池五山『五山堂詩話』補遺1)
間遠に聞こえる鐘の声 霧もようやく晴れ渡る
春のあけぼの山中は 冷ややかなること秋に似る
五重の塔の影長く 庭に映って三、四丈
残[のこ]んの月が老松の テッペン高く浮かんでる
この春興狂歌集に、北斎が魅力的な美人風景図を寄せています。解説によると、現在の新宿・神楽坂あたりの風景で、遠景に牛込御門近くにあった堰の落し口が描かれています。これは「どんどん」と呼ばれて、よく知られていました。 その若草もチョッと芽吹き始めた河原を、3人の美人と、連れの子ど...
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