金井烏洲「山寺早起」(菊池五山『五山堂詩話』補遺1)
間遠に聞こえる鐘の声 霧もようやく晴れ渡る
春のあけぼの山中は 冷ややかなること秋に似る
五重の塔の影長く 庭に映って三、四丈
残[のこ]んの月が老松の テッペン高く浮かんでる
歌舞伎絵のなかで、絵金芝居絵屏風ともっとも近い関係にあるのは、絵看板だと思います。江戸ではほぼ鳥居派が独占していた歌舞伎絵看板です。もちろん絵看板は上方歌舞伎にもありましたが、江戸と上方では、形式や様式に違いがあったといわれています。 江戸ではあくまで絵看板が中心で、しかも人物を...
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