2021年9月25日土曜日

近藤先生の面白授業1

近藤秀實『近藤先生の面白授業 日中比較美術史』(合同出版 2021

 近藤秀實さんがいかに面白い研究者か? チョットこの本のページを繰ってもらえれば、もう語る必要はないでしょう。しかし初めからそうではありませんでした。近藤さんはこの本の序文で次のように述べています。

正統的な美術史の授業の中から、研究者として確立した卒業生が数人いるのは頼もしい。かつて私は共通教育担当教員で、傍ら芸術学科の授業も持っていたのだ。しかし、のちに考えを改めたのです。受講している学生の大部分は、DESIGNや美術制作に励む者達です。私は、その大勢の学生達のために、魅力ある美術史を教えようと決めたのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』12

  そのとき『君たちはどう生きるか』の対抗馬 (!?) として挙げたのは、色川武大の『うらおもて人生録』(新潮文庫)でした。京都美術工芸大学にいたとき、『京都新聞』から求められて、就職試験に臨む受験生にエールを送るべくエッセーを寄稿したのですが、本書から「九勝六敗を狙え」を引用し...