2021年8月8日日曜日

サントリー美術館「ざわつく日本美術」2

 


 昨日アップしたのは、今サントリー美術館で開催中の企画展「ざわつく日本美術」の主催者あいさつですが、饒舌館長的には、<キューレーターへの憧れを掻き立てる展覧会>といいたいなぁ!! 

たとえば第1章の「うらうらする」――パネルやカタログでは「うらうら」が鏡字になっていて、ワードじゃ~出てきませんが、この章ではやきものや能面、屏風、染織など、さまざまなジャンルの作品を取り上げて、それらの裏側にスポットライトを当てる展示構成になっています。

いつも表側ばかりを見せられている鑑賞者は、こんなに魅力あふれる作品の裏側を自由に見られるキューレーターって、楽しそうだなぁと必ずや感じることでしょう。あるいは、もしキューレーターだったら、日本三大性愛絵巻の一つである「袋法師絵巻」(№85)も巻末まで全部見られるのに……と思うかもしれません()

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