2021年8月7日土曜日

サントリー美術館「ざわつく日本美術」1

 

サントリー美術館 開館60周年記念展「ざわつく日本美術」<829日まで>

 ある作品を見た時、「えっ?」「おっ!」「うわぁ……」などと感じたことはないでしょうか? 本展では、こうした言葉にならない「心のざわめき」を、作品をよく見るための大切なきっかけと捉えてみます。というのも、「いったい私は、この作品のどこにざわついたのだろう?」と考えることで、目の前の作品により一層興味を覚えるからです。

 そこで今回は、思わず「心がざわつくような展示方法や作品を通して、目や頭、心をほぐし、「作品を見たい!」という気持ちを高めていきます。サントリー美術館の名品から珍品、秘宝まで、作品を「見る」という行為を意識して愉しみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わっていただける展覧会です。

 作品との出会いによって沸き起こる自分自身の「心のざわめき」に耳を傾けると、日本美術の魅力にぐっと近づけるような、意外な発見があるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』12

  そのとき『君たちはどう生きるか』の対抗馬 (!?) として挙げたのは、色川武大の『うらおもて人生録』(新潮文庫)でした。京都美術工芸大学にいたとき、『京都新聞』から求められて、就職試験に臨む受験生にエールを送るべくエッセーを寄稿したのですが、本書から「九勝六敗を狙え」を引用し...