2021年5月21日金曜日

辻惟雄『日本美術の歴史』と沢村忠4

 

そのマッキイロに合わせた補訂版の腰巻には、「縄文からマンガ・アニメまで第一人者による書下ろし通史 最新研究動向をふまえて記述をアップデート、収録作品もさらに充実。オールカラー。」とあります。語句の終りは「、」や「。」じゃ~なく、「!」や「!!」や「!!!」の方がよかったと思いますが()、改めて皆さんにおススメするゆえんですね。

しかしこの「饒舌館長」のタイトルに、沢村忠さんが登場することを見て、「なんだこりゃ?」と思った方も少なくないでしょう。もちろんワケがあります。さる326日、沢村忠さんが亡くなりました。僕と同じ1943年生まれ、享年78、ちょっとショックでした。沢村忠といっても、いまの若い方は知らないでしょう。知っているとすれば、漫画やアニメの「キックの鬼」の方かもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』7

しかし渡辺浩さんは、先行研究が指摘した二つの点について、高橋博巳さんの見解が示されていないことが、やや残念だとしています。その先行研究というのは、大森映子さんの『お家相続 大名家の苦闘』(角川選書)と島尾新さんの『水墨画入門』(岩波新書)です。 僕も読んだ『お家相続 大名家の苦闘...