2021年5月29日土曜日

辻惟雄『日本美術の歴史』と沢村忠12

 


チョット前に自分が仲人をした教え子に、「もうそろそろ君も身をかためた方がいいよ」と言う。横須賀線にコートを忘れたというので、一緒に東京駅の遺失物係に行ったら、向こうから辻さんに挨拶をしたことがあった。辻ディジーズは感染力が結構強く、このごろ僕もよく感染する。もっとも感染ではなく、年のせいかもしれないのだが……。

辻ディジーズ物語はほとんど無数にある。辻さんが東京大学を停年になったとき、弟子が集まって献呈論文集『日本美術史の水脈』を編集した。その付録に、国内編と海外編に分けて「辻ディジーズ物語」を載せようという案も出たが、そっちの方が分厚くなりそうなので取り止めになった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「NEGORO」11

   右幅に狩場明神が描かれています。狩場明神は高野山の地主神です。弘法大師伝によると、弘仁7年(816)夏に 大師 が伽藍の地を求めていた折、大和国那智で出逢い高野の地へと導いたのが、猟人の姿をした狩場明神でした。 以上は 大阪市立美術館・石川温子さんの カタログ解説によるとこ...