右幅に狩場明神が描かれています。狩場明神は高野山の地主神です。弘法大師伝によると、弘仁7年(816)夏に大師が伽藍の地を求めていた折、大和国那智で出逢い高野の地へと導いたのが、猟人の姿をした狩場明神でした。以上は大阪市立美術館・石川温子さんのカタログ解説によるところです。
狩場明神は白黒2匹の犬を連れているはずですが、クロチャンはどっかに行っちゃったようですね( ´艸`) それはともかく狩場明神の頭上には円窓があって、蓮台の上に金泥で梵字が表わされています。これは金剛界大日如来をシンボライズする梵字記号だそうですが、このような梵字記号を業界では種子しゅじと呼んでいます。

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