2021年3月10日水曜日

まちの記憶・蒲田1

 


 『朝日新聞』夕刊に「まちの記憶」というシリーズがあります。先日、東京都大田区の「蒲田」が、「昭和歌謡が似合う 人情横丁」というキャッチコピーとともに取り上げられていました。懐かしく、思い出深く、これまた「サウダーデ」という感じで――いや、「ザ・サウダーデ」といった感じで読み終わりました。ポルトガル語に「ザ」は付かないと思いますが()、僕が9歳から29歳まで20年間住んだ街が蒲田でした。

記事を書いた編集委員の小泉信一さんは、33年前、履歴書に「趣味 銭湯めぐり」と書いて就職試験に臨んだ思い出から書き始めています。もちろん朝日新聞の就職試験で、本社での最終面接では、役員の方から趣味の理由を聞かれ、「銭湯すたれば 人情もすたる」という名言で知られる詩人・田村隆一さんの「銭湯文化論」を披瀝したそうです。



0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「復刻 開館記念展」2

本年は、皆様をこの展示室へお迎えする最後の 1 年となります。その幕開けを告げる本展は、 58 年前の開館記念展の出品作品と展示構成を意識しながら企画したものです。……開館記念展の会場を飾ったのは、仙厓( 1750 - 1837 )の書画、古唐津、中国の陶磁や青銅器、オリエントの...