2021年3月1日月曜日

人生は賭けだ1

 

 人生は賭けだと思います。普通「人生は賭けだ」というと、人生はギャンブルと同じで運次第だから、深く考えずに一か八かやってみろという意味でしょうが、僕が言うのはチョット違います。

賭けで勝負を決めるのは、馬であり、サイコロであり、ルーレット盤であって、決して自分ではありません。人生も同じで、他人との関係によって決められる部分が大きいのです。賭けほどではないとしても、ほとんど他人が決めてくれるといっても過言ではありません。

僕の場合でいえば、山根有三先生や、辻惟雄さんや、小林忠さんとの出会いがとても大きなモメントになっています。もっともこれを推し進めると、山根先生が馬、辻さんがサイコロ、小林さんがルーレット盤になり、誠に失礼の極みということになってしまうのですが、これが三段論法の錯誤というヤツであることは、改めて指摘するまでもありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』10

  『近世日本社会と宋学』は研究書ですから、やや手ごわい感じを免れません。それはチョッと……と躊躇する向きには、『日本政治思想史 十七~十九世紀』(東京大学出版会  2010 年)の方をおススメしましょう。 渡辺浩さんがあとがきに、「本書は、この主題に関心はあるがその専門の研...