まず初めは、先にアップしたように、これまで蕪村が「夜色楼台雪万家」という題詩を思いついたもともとの詩と考えられてきた、詩僧・万庵原資の『江陵詩集』に採られる七言絶句「東山に遊びて花落を詠ず」です。
お寺に東風吹いてきて 五色の霞棚引けり
春の光は物憂げで 夕日傾き黄昏[たそがれ]る
桜は千本満開で 雲間にそびえる壁のよう
湖上の高殿から見れば 屋根に積もった花は雪
この 10 図 には重郭栞 形 じゅうかくしおりがた の題箋 だいせん があって、そのなかに「詩哥写真鏡」という揃い物の タイトル と、それぞれの画題が彫られています。その題箋の位置に注意してみ ると、右上にあるもの5枚と左上にあるもの5枚に分かれます。 先の5 セット...
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