僕がうろたえていると、すぐに清水先生が助け舟を出してくれたのです。それで発言者もよく納得されたようで、そのあと30分ほどの討論も無事終了したのでした。あのとき清水先生がいらっしゃらなかったら、司会者の僕は一体どうすればよかったのでしょうか。それ以来僕は、清水先生に足を向けて寝られないのです(!?)
このCIHAの直後だったと思いますが、清水先生を東京大学へお招きすることになりました。本来なら日本文化研究センターで1年間お呼びするはずだったのですが、僕の力不足で、その半分にも満たない短期間になってしまいました。しかしこの間、先生とはさらに親しくなることができましたし、仏教における本覚思想をはじめ、多くのことを教えていただいたのです。
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