秋夜、友人に別る。『安』の字を得たり
別れの宴[うたげ]は真夜中に なってお酒も冷えました
「別れたあともお互いに 無事で……」と言葉 交わすのみ
今夜はるかに指差した 関所の山に出た月を
明日は地の果て行く馬の 背中で君は見るのでしょう
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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