県次公 舟を泛べて徂来先生を宴す。同に賦して『秋』の字を得たり
周遊せんとて蘭[あららぎ]の 舟を泛[うか]べた隅田川
日没のころ清き風 吹いて岸辺に舫い舟[もやいぶね]
海の汐[うしお]が三叉[みつまた]を 裂かんばかりに押し寄せて
武蔵・下総またがって 虹は両国橋の上
差しつ差されつするうちに 満月昇り三味[しゃみ]に歌
空に届いて行雲を 止[とど]めりゃ秋の涼しさが……
錚々たる人打ち揃い 神仙舟に乗り合わせ
世外[せがい]に遊んでいようとは お釈迦様でも知るまいに
「僕の一点」は歌川国芳の「役者夏 之 夜 図」(出光美術館蔵)ですね。日は落ちてもまだ残る 暑さ を逃れ て 涼を求め、隅田川は両国橋のたもとに当代人気歌舞伎役者10人 が勢ぞろいしています 。もちろんこんなことが 起こる はずもなく、筆者歌川国芳の イマジネーションが...
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