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2020年11月7日土曜日

服部南郭の秋の詩5

 

県次公 舟を泛べて徂来先生を宴す。同に賦して『秋』の字を得たり

 周遊せんとて蘭[あららぎ]の 舟を泛[うか]べた隅田川

 日没のころ清き風 吹いて岸辺に舫い舟[もやいぶね]

 海の汐[うしお]が三叉[みつまた]を 裂かんばかりに押し寄せて

 武蔵・下総またがって 虹は両国橋の上

 差しつ差されつするうちに 満月昇り三味[しゃみ]に歌

 空に届いて行雲を 止[とど]めりゃ秋の涼しさが……

 錚々たる人打ち揃い 神仙舟に乗り合わせ

 世外[せがい]に遊んでいようとは お釈迦様でも知るまいに


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