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2020年10月30日金曜日

東京国立博物館「桃山」9

この「李白観瀑図」には景筠玄洪[けいいんげんこう]という禅僧の七言絶句が着賛されています。この賛者について詳しいことは知られず、臨済宗大応派の太原崇孚[たいげんすうふ]に師事したことが分かっているだけでした。

しかし山下さんによると、大石利雄さんの研究によって、駿河・今川氏との密接な関係や、太原示寂ののち富士郡にある善得寺の住持をつとめたこと、そのご伊豆・相模を流浪して天正3年(1575)客死したことなどが明らかになったそうです。

次回紹介するマイ戯訳からも明かなごとく、景筠には李白称賛の気持ちが明らかにあったわけですから、彼と同じ文化圏に生きていた式部輝忠も、相似た感情を持っていたにちがいありません。


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