2020年3月12日木曜日

日曜美術館「真を写す眼 渡辺崋山」



日曜美術館「真を写す眼 渡辺崋山」<3159:009:45NHKEテレ>

 前にもお世話になったことがあるNHKの吉田通代さんから、「こんど渡辺崋山を取り上げることになったので宜しく」とオファーがかかりました。大好きな画家――というよりも、尊敬して止まない画家です。拙著『文人画 往還する美』にも、『定本・渡辺崋山』に寄稿した「崋山と江戸絵画」を収録しましたが、吉田さんはこれを読んでくださったようでした。

34日、静嘉堂の仕事を済ませて渋谷の放送センターに入ると、すぐメイクの野村さんがドウランを塗ってくれます。このごろ目立つ老人斑を隠してくれるのが、殊のほかうれしい!!(笑) 司会は芥川賞作家で早稲田大学教授でイケメンの小野正嗣さんと、柴田祐規子アナウンサーです。

例によって時計は外してスタジオに入りました。今のテレビは時計のブランドまで分かるらしく、「アンタはひどい時計をしてる。姜尚中さんのはIWCだったぜ」と言われたことがあったからです(笑)

また以前は、「ハイ、45秒でお願いします」なんて言われてドギマギしたことがありましたが、今回は3人で自由にしゃべり、それを後で編集するという鼎談方式が採用されています。饒舌館長にとっては願ったりかなったり、崋山私論をまくしたてて、お二人をハラハラさせたことでした。それでも後から考えると、あれも言えばよかった、これも言えばよかったという独断と偏見がまだまだ残っていましたが……。

放映は来る15日、朝9時、ぜひNHKEテレにチャンネルを合わせてくださいませ。一応メインゲストでしたので、まさかカットされていることはないと思いますが(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』7

しかし渡辺浩さんは、先行研究が指摘した二つの点について、高橋博巳さんの見解が示されていないことが、やや残念だとしています。その先行研究というのは、大森映子さんの『お家相続 大名家の苦闘』(角川選書)と島尾新さんの『水墨画入門』(岩波新書)です。 僕も読んだ『お家相続 大名家の苦闘...