*速水御舟「想片」(『塔影』昭和8年10月号)
伝統 伝統の真意は以心伝心によるものであって、決して形式的なものではないと思う。丹霞和尚が一切経を焼き捨てたところに、本当の伝統の精神の衣鉢をつたえていると思われる。
技法 技法の究極は無色透明だと思う。いささかでも他色があれば自己の真意をつたえるものに禍いとなる。われわれ画道の学徒は種々の技法を習得し、而して次第に脱落させ――無色透明にかえったとき、技法の真諦に逢着する。
実はさる 3 月 29 日の土曜日、この「桜 さくら SAKURA 2025 」展にちなんで、「桜を描いた名品佳品 饒舌館長ベストテン」と題する講演を、いや、口演をやらせてもらいました。会場は山種美術館から歩いてすぐのところにある國學院大學院友開館、足元のよくないなか、 1...
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