2019年6月15日土曜日

追悼 田辺聖子さん1


追悼 田辺聖子さん<201966日歿 享年91

 僕が大好きな作家・田辺聖子さんがお亡くなりになりました。心より哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

ご逝去を伝える『朝日新聞』の書き出しには、「人生の機微をすくい取った恋愛小説や、ユーモアにあふれたエッセーで人気を集めた文化勲章受章者の作家、田辺聖子さん」とありますが、僕にとっては、何といっても『姥ざかり花の旅笠 小田宅子の<東路日記>』(集英社)の作者・田辺聖子さんですね。

もともと僕はお聖さんが好きだったのですが、これを読み始めたのは、幕末の女旅日記なので、何かエッセーでも書くときに使えるんじゃないかという、ちょっとセコイ考えからでした。天上の聖子さん、どうぞお許しください!

0 件のコメント:

コメントを投稿

追悼シンポジウム「高階秀爾館長と大原美術館」4

   僕は10月17日が、 杉田玄白とともに『解体新書』を翻訳出版した 蘭化前野良沢の 祥月命日でもあることからスピーチを始めました。もちろん高階先生が『解体新書』を「江戸のなかの近代」として 最重要視され 、出版220周年の1994年には、挿絵を担当した小田野直武の出身地である...