2019年4月25日木曜日

メトロポリタン美術館「源氏絵展」7


そのあと、先だって佐野みどりさんが『國華』特輯号に組んだこととあいまち、いま話題となっている盛安本源氏――いわゆる「幻の源氏」を、覗きケースに顔をくっつけるようにして見ていきました。英語のキャプションが、”Phantom Genji”となっているのが愉快でした。

12日午前中は、島尾新さんと一緒にジョン・ウェーバーさんをお訪ねし、コレクションを拝見いたしました。ジュリア・ミーチさんと何年ぶりかの再会を果しましたが、フェイスブック仲間なので、いつも会っているような感覚が不思議でした。かつて國華社で見た柴田是真筆「茨木図額」の下絵に、改めて興味を呼び起こされるとともに、懐かしく拝見したことでした。

午後はみんなで展示を見ながらギャラリー・ツアー、夜はジャパン・ソサイアティで、カロール・アーミティッジのパフォーマンス”You took Part of  Me”を拝見しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』6

  一般的なくくりでは比較思想史ということになるのかもしれませんが、渡辺さんの思考方法は、もっと能動的です。所与のものを単純に比較するのではありません。例えば纏足を論じながら、話はコルセットへ向うのですが、そこにはある必然がチャンと用意されているんです。起承転結というか、展開のさ...