2019年1月23日水曜日

不倫文化論1


 先に「謹賀新年」と題して、王安石の七言絶句「元旦」から今年の「饒舌館長」を始めたところ、この北宋を代表する士大夫詩人には誠に失礼なことながら、永井荷風『断腸亭日乗』の「一盗二婢三妓四妾五妻」まで行っちゃいました。さらに続けて書きたいと思いましたが、いくら何でも「謹賀新年」じゃー「八日の七草粥(!?)」になっちゃいます。

翻って考えてみますと、「四妾」までは現代いうところの「不倫」ですので、「不倫文化論」という新しいタイトルにしましたが、ブッチャケを言えば「謹賀新年」の続編です。本編をまだ読んでいない方は、是非ザッと目を通してから、この私論へお進みくださいね。よろしくお願い申し上げます。

さて、俳優・石田純一は「不倫は文化だ」という名言を吐きました。ものすごいバッシングを受けたようですが、一面の真理は突いているように思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿

追悼シンポジウム「高階秀爾館長と大原美術館」4

   僕は10月17日が、 杉田玄白とともに『解体新書』を翻訳出版した 蘭化前野良沢の 祥月命日でもあることからスピーチを始めました。もちろん高階先生が『解体新書』を「江戸のなかの近代」として 最重要視され 、出版220周年の1994年には、挿絵を担当した小田野直武の出身地である...