2019年1月1日火曜日

謹賀新年1


明けましておめでとうございます。今年も「饒舌館長」をよろしくお願い申し上げます。

  旧年過ぎゆき新年を 爆竹聞きつつ迎えたり

  お屠蘇に舞い込む早春の 暖かい風吹き初めて……

  すべての家にキラキラと 輝く朝日差し込めば

  古いお札[ふだ]を新しい お札にみんな張り替える

 これは北宋の政治家にして詩人である王安石の「元旦」という七言絶句です。「詩跡の狩人」とたたえられる渡部英喜さんの『漢詩歳時記』(新潮選書)から採りました。王安石はとくに絶句を得意としたそうですが、確かにお正月のモチーフをたくさん散りばめながら、華やいだ雰囲気をよく感じさせてくれます。もとの詩を読み下せば次のとおりですが、今年も漢詩はすべて戯訳でいくことをお許しくださいね。

爆竹の声中一歳除き 春風暖を送って屠蘇に入る

 千門万戸曈曈たる日 総て新桃を把って旧符に換う

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山種美術館「桜さくらSAKURA2025」5

   桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。   古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ  つむ...