2018年12月21日金曜日

イセ・ベトナム・シンポジウム「現代アートと伝統」15


 だからこそ、「曜変天目(稲葉天目)」は、必ず静嘉堂文庫美術館で見てほしいんです!! 数年前、東京国立博物館の特別展「お茶の美術」で見た方も、もう一度静嘉堂文庫美術館でじっくり観賞していただきたい!! 今年は2回も公開することになっているんですから……。

ちょっと横道にそれてしまいましたが、ベトナム少数民族が作る醸造酒にズイゥ・カンがあります。はじめこの酒の存在を、『地球の歩き方 ベトナム』(ダイヤモンド社)で知ったのですが、高山卓美さんらにより、「ベトナムの伝統的な酒(その1)吸管酒ズイゥ・カン」として詳しく報告され、ネット上で公開されています。

それによると、ズイゥ・カンはもち米から醸される酒で、現在22少数民族によってつくり続けられているそうです。旧正月や収穫祭、結婚式などの祝い酒として振舞われますが、必ず竹の管でみんな一緒に吸飲することが特徴です。我が国で酒やビールを注ぎ合ったり、今はもう廃れたとはいえ、献杯や返杯をしたりするのと同じような精神がうかがわれます。

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