2018年10月1日月曜日

静嘉堂文庫美術館「松浦武四郎展」6


僕は相似た人生を送った文人画家・田能村竹田をたたえて、かつて「田能村竹田の勝利」という拙文を『國華』に寄稿したことがあります。まったく同じ意味で、松浦武四郎も人生における真の勝利者であったんだと思います。

午後3時からは恒例のブロガー内覧会、カリスマ・ブロガーのタケさんこと中村剛士さんと担当ライブラリアンの成澤麻子さん、それに僕も加えてもらって、1時間ほどトークショーを行ないました。そのときは思いつくままの饒舌トークとなってしまいましたが、改めてまとめてみれば、ほぼ上記のようなことになるでしょう。

この準備のために、今回何冊か武四郎関係の本を読みましたが、やはりうまいなぁと感じ入ったのは、『司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅』2(中央公論新社)に収められる「武四郎と馬小屋」という一文でした。文末には、いま天下の話題となっている雑誌に載ったものであることが注記されています――<『新潮45+』19827月号>と……() 


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