2017年11月30日木曜日

出光美術館「書の流儀Ⅱ」4


  寒さにこごえる間抜けネコ 俺の庵[いおり]が大好きだ
  オイラのものぐさ このネコに よく似ているのが可笑しいよ
  陋室 夕闇せまれども 身の危険なきネズミたち
  貧しい台所[だいどこ]なお寒く 魚なんかは一匹も……
  寝床は硬く 長い夜 眠りも浅くウトウトと……
  温[ぬく]い昼間も炉のわきの 狭い隙間に寝そべって……
  そのうち起きてニャーニャーと 恋妻呼んで どこかへと……
  月が昇って梅の影 寄り添う風情に似たるかな

 最後の「隣担梅影月升祖(初?)」を上記のように訳してみましたが、これを二匹の毛の柄模様と解釈するのもおもしろいでしょう。「間抜けの柄は満月で 彼女の方は梅の花」という風に……。  

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