2017年10月5日木曜日

小澤優子文化交流サロン2


半世紀の間、親しくさせてもらってきた朋友・帰空庵さんは、優子さんと成城大学の上原和研究室でともに学んだ同窓生とのこと、古美術の世界で帰空庵さんを知らない人はモグリです。今年の春先、お二人で静嘉堂文庫美術館をお訪ねくださり、帰空庵さんから優子さんを紹介されました。
 そのとき頂戴した『いとおしい植物たち』(文化交流サロンの家 2012)は、優子さんの文章とイラストに、名シェフ・柘植末利さんの手になる逸品の写真が添えられた、眼と脳と舌を活性化させてくれるご本でした。

河口湖にある文化交流サロンの家で、帰空庵さんご所蔵の「稚児大師像」を前に、話をしてほしいとお二人から頼まれたのです。この「稚児大師像」は、かつて『國華』1325号に関口正之さんが紹介した鎌倉仏画の名品です。香雪美術館所蔵の別バージョンは重要文化財に指定されていますが、そのクオリティは甲乙つけがたいでしょう。

近世絵画専門の僕にとって、ちょっと手ごわい相手ですが、ぜひ僕にやってほしいというたっての希望です。悪い気がするはずもなく、おしゃべりトークでよければ……と引き受けてしまいました。引き受けた瞬間に、もうトークのポイントは決まっていました。それは日本における子供純真観、あるいは幼児聖性観です。

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