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2017年5月31日水曜日

国華「田能村竹田の勝利」とエルヴィス・プレスリー1


 田能村竹田は我が愛する文人画家のひとりですが、僕が文人画について教えてもらった吉澤忠先生に、「田能村竹田の敗北」という名論文があります。昭和20年代の美術雑誌『國華』に連載され、のちに論文集『日本南画論攷』に収録されています。

この書名からも明らかなように、日本の文人画は南画と呼ばなければならないというのが吉澤先生のご意見でしたが、僕は何となく文人画という言葉に愛着を感じ、このところはずっとそう呼んできました。吉澤先生、お許しください!! 

吉澤先生は、竹田の現実に対する鋭い認識や、温かい人間的愛情、誠実な自己批判を認めながらも、結局竹田が藩の役職を辞め、経世済民に力を注ぐべき公的世界からドロップアウトしたことは、敗北の烙印だったという観点に立って、あの素晴らしい論文を執筆されました。

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