150万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2025年11月14日金曜日

日本台湾水墨作家交流展・第31回千墨会小品展2


 この全日本水墨作家連と千墨会の協力により「日本台湾水墨作家交流展」が開かれることになったのです。水墨画とともに墨彩画なる形式にも興味をもってきた僕は、自分の眼で確かめるべく、藤崎千雲さんから招待状をいただき、最終日に戸塚さくらギャラリーに駆けつけました。
 台湾から20名もの墨彩画家が来日され、日本の水墨画家と一緒にギャラリートークが行なわれました。日本語と台湾語と中国語が飛び交って、立錐の余地なき会場は熱気に包まれました。
 日本ではかつての水墨画人気が少し薄れているようにも感じられ、チョッと寂しい思いを抱いてきました。しかしこの日は、しばらくぶりに水墨画創造への熱きエネルギーを肌で感じたのでした。 

2025年11月13日木曜日

日本台湾水墨作家交流展・第31回千墨会小品展 1

 
 今月の5日から10日にわたり、日本台湾水墨作家交流展・第31回千墨会小品展が戸塚さくらプラザギャラリーで開かれました。主催は全日本水墨作家連と千墨会です。全日本水墨作家連は日本の第一線で活躍する水墨画家が、切磋琢磨して創造性を高めることを目的として組織した団体です。

 千墨会は全日本水墨作家連の同人でもある藤崎千雲さんが主宰する水墨画グループです。去年節目の第30回千墨会展が開かれたこと、これを機に千雲さんがお弟子さんの葛西千麗さんに後を託したこと、僕も駆けつけてお祝いしたことについては、去年この「饒舌館長ブログ」にアップしたように思います。

2025年11月12日水曜日

三井記念美術館「円山応挙」6


  しかしカタログには、興味深い異なる説が紹介されています。木賊は漆や木製品の研磨に用いられるところから、和歌などにおける修辞で、しばしば光り輝く月と結びつけられるというのです。僕は単に謡曲から推定しただけでしたが、もっと具体的な関係があったことを知って、とてもうれしく感じました。

 いずれにせよ、描かれない月と、描かれる兎・木賊はちょうど三角形をなしているんです。描かれた兎も木賊もともに描かれない月と結びつくと同時に、兎と木賊も歯磨き関係(!?)で結びつくというわけですが、これらはすべて文化的観念あるいは伝統的視覚でした。

 以上をまとめて、僕は「応挙は写生を何よりも重んじた実証主義の申し子であったが、しかし同時に、伝統的な視覚形式からも抜きさしならぬ影響を受けていた。応挙画の魅力は、その微妙な均衡に求められるのである」なんて結論めかして書いています。しかし今読んでみると、30年前は俺も若かったなぁという感慨にとらわれます( ´艸`)

2025年11月11日火曜日

三井記念美術館「円山応挙」5


 僕は応挙写生図巻のなかにある兎の写生をあげて、応挙が写生をもとにこの作品を仕上げたこと、ここにも写生主義者応挙の制作態度がよく看取できることを指摘しました。しかしそれだけではなく、ここには文化的な観念あるいは伝統的視覚も働いていたことを加筆したのです。 

つまり兎といえばお月さんですが、背景をよく見ると月光を暗示させるキラキラとした雲母が刷かれているのです。また兎は木賊で歯を磨くという言い伝えも、応挙が知っていたことは明らかでしょう。それだけではありません。謡曲の「木賊」には、シテ(老翁)の「木賊刈る、園原山の木の間より、磨かれ出づる、秋の夜の月夜をもいざや刈ろうよ」という章句があるんです。つまり木賊も月と結びつきやすい植物だったのです。木賊と月は縁語関係に結ばれているといってもよいでしょう。 


 

2025年11月10日月曜日

三井記念美術館「円山応挙」4


  「僕の一点」は円山応挙の「木賊兎図」(静岡県立美術館蔵)ですね。メダマとも言うべき讃岐・金刀比羅宮の障壁画や国宝「雪松図屏風」(三井記念美術館蔵)、あるいは応挙と伊藤若冲の新出合作二曲一双「鯉鶏図屏風」を差し置いて、どうして「木賊兎図」なのか? 答えは簡単、30年前、僕が『國華』1196号に初めて、いや、ほとんど初めて紹介した記念碑的作品だからです( ´艸`)  

普通、作品を見てから『國華』に解説を投稿するまで、性怠惰にして何年もかかるのですが、このときはあまりの素晴らしさにソク書き始めたように思います。そのあとすぐ静岡県立美術館がコレクションに加え、『國華』にはその所蔵として載ったこともうれしいことでした。 

2025年11月9日日曜日

三井記念美術館「円山応挙」3


  そんな応挙の画風は瞬く間に京都画壇を席巻し、当代随一の人気画家となりました。そして、多くの弟子たちが応挙を慕い、巨匠として円山四条派を形成することとなりました。 

豪商三井家が応挙の有力な支援者であったことから、当館には良質な応挙作品が複数収蔵されています。このうち本展のために、国宝「雪松図屏風」を筆頭とする優品を選び展示いたします。さらに各所に所蔵される重要な作品を加え、応挙が創り上げた革新的な絵画世界をお楽しみいただきます。 とくに今回は、香川・金刀比羅宮様のご厚意により、北三井家五代・三井高清が資金援助をした、重要文化財の表書院障壁画のうち二十面の展示も実現いたしました。 

2025年11月8日土曜日

三井記念美術館「円山応挙」2


  本年、二〇二五年十月八日に、三井記念美術館は開館二十周年を迎えます。二〇〇五年の開館以来、大きなテーマを深く掘り下げた特別展と、所蔵品を多角的な視点で構成した企画展を一〇〇回ほど開催して参りました。(略) 

本展覧会の主役である円山応挙(一七三三~一七九五)は、従来より江戸時代を代表する画家として、確固たる地位を占めて高く評価されてきました。ところが近年、伊藤若冲をはじめとする「奇想 の画家」たちの評価が高まるにつれて、いくぶんその注目度が低くなっていることは否めません。 

しかし、応挙こそが十八世紀京都画壇の革新者でした。 写生に基づく応挙の絵は、当時の鑑賞者にとって、それまで見たこともないヴァーチャル・リアリティーのように眼前に迫ってきたのです。応挙の絵は、二十一世紀の私たちから見れば、「ふつうの絵」のように見えるかもしれません。しかしながら十八世紀の人たちにとっては、それまで見たこともない「視覚を再現してくれる絵」として受けとめられたのです。 

東博「江戸のベストアングル」はおススメの広重リバイバル第一弾展です!! 人気の北斎何するものぞ!! あなたは広重派? それとも北斎派?

東京国立博物館「内山晋コレクション受贈記念『歌川広重 江戸のベストアングル』」<12月20日まで> 歌川広重――やはり 江戸時代風景版画を代表する双璧 ですね!! もちろんライバルは葛飾北斎 です。いまは北斎人気の方が上回っているかもしれませんが、本展を発火点として広重リバイバル...