以上、おもに松長有慶氏の『密教・コスモスとマンダラ』によって、密教やそのイメージ化である曼荼羅が、感覚主義的であり、象徴主義的であり、現実肯定主義的であることを明らかにしました。もちろんこれは松長氏の密教論であるわけですが、94年の生涯を密教研究に捧げつくした松長氏の見解に僕は寄り添いたいのです。なぜなら我が心に抱く密教の心象とほとんど重なり合うからです。
ヤジ「オマエの心象がなんぼのもんじゃ!!」
この感覚主義、象徴主義、現実肯定主義というイズムが、日本人のものの見方や考え方と違和感なく馴染み、けっして背馳しなかったことが、凡夫には難解な密教が広く我が国で受容された理由でした――これが今回の妄想と暴走です。これなら密教の細かい教義や哲学なんか理解できなくたって、何となくシンパシーを感じることが充分可能なのではないでしょうか。

0 件のコメント:
コメントを投稿