荻生徂徠「折楊柳」
色町章台 春景色 楊柳やなぎの枝にも満ちる春
ところがすぐに折り取られ 貴君のものになっちゃった
しかし嘆かず必ずや 明日は秋風 吹くだろう
容色なんて昔から 長持ちをするものじゃない
賛酒詩ではありませんが、酒食一致説(!?)により、番外の一首をアップすることにしましょう。『荻生徂徠全詩』によれば「ところがすぐに折り取られ 他人のものになっちゃった」となりますが、徂徠の愛妓が仲間か弟子に心を移したので、悔し紛れに詠んだ一種の艶詩と解釈しました( ´艸`) いずれにせよこの詩は、盛唐から中唐にかけて活躍した韓翃かんこうの詩を踏まえるそうですが、韓翃といえばやはり楊殿武編『唐詩一百首』(中華書店)で馴染む「寒食」ですね。
韓翃「寒食」
春を迎えた長安は 舞う花びらで覆われる
今日は寒食 春風に お堀の柳も揺れている
夕方 御所より新しき 蝋燭ろうそくの火が下賜されて
青い煙をあげながら 家臣の家に入ってく

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