2025年11月22日土曜日
すみだ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」4
確かに「華奢」ですが、とても健康的でスラリとし、その身丈<みたけ>が成長期の少女のように、さらに伸びて行きそうな感じが魅力的ですね。北斎の美人図に見られるこのような感覚を、かつて僕は「伸暢感覚」と呼んだことがあるんです。
寛政7年(1795)北斎は江戸琳派の創始者ともいうべき俵屋宗理から宗理号を贈られました。ここに宗理時代が始まるのですが、この時期北斎は『花の兄』に見られるがごとき独特な美人画様式をもって一世を風靡したのです。これを宗理型美人と呼び、この時期を宗理型美人時代ともいうんです。
3年後には宗理号を門人宗二に譲り、ほぼ同時に北斎辰政<ときまさ>と名乗り始めたようですが、宗理号は「北斎宗理」とか「宗理改北斎」として使われて残り、宗理型美人も描かれ続けたので、この特別展では文化年間前期までを宗理期としています。
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