100万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2025年7月4日金曜日

太田記念美術館「鰭崎英朋」4


 もう一つ英朋で忘れられないのは、その筆になる「蚊帳の前の幽霊」です。若いころつとめていた東京国立文化財研究所の近くに、三遊亭円朝の幽霊画コレクションで有名な全生庵がありました。毎年お盆のころ、全生庵で陳列公開されるこの幽霊画を見に行き、谷中のお蕎麦屋さんでお昼を取ってまた研究所に戻るのが、夏の楽しみの一つでした。

このなかに英朋の素晴らしい「蚊帳の前の幽霊」があったのです。その清楚なること、画品賎しからざること、そして艶やかなること、よく知られた円山応挙の幽霊をしのぐものがありました。気味の悪い、あるいは恐ろしい、また風格乏しき幽霊が多いなかにあって、一頭地を抜く幽霊でした。これを描いたとき、英朋は弱冠26歳、前年12月に杉本菊と結婚したばかりでした。新婚ホヤホヤにして、こんな女性の本質を突くような幽霊が描けるとは!!()

 



0 件のコメント:

コメントを投稿

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!15

私は昭和六十一年春、ニューヨークの杉本博司家において、狩野元 俊 筆「松に錦鶏図屏風」六曲一隻を見る機会があった。紙本着色画で、雪の降り積む湾曲する松を一株、中心的モチーフとして画面右に配し、途中から枝を左に伸して雌雄の錦鶏を止らせてい る。背景には金泥による雲が描かれているが、...