構図は左右隻の対照がよく考えられ、屏風としての意匠性も明快で、写生的な描写と工芸的な仕上げがみごとに融合しています。だからといって、落款印章のない本屏風を光琳筆と断定することはむずかしそうですが、光琳と密接に関係する作品であることは、抱一の鑑定を待つまでもなく確実でしょう。
構図は左右隻の対照がよく考えられ、屏風としての意匠性も明快で、写生的な描写と工芸的な仕上げがみごとに融合しています。だからといって、落款印章のない本屏風を光琳筆と断定することはむずかしそうですが、光琳と密接に関係する作品であることは、抱一の鑑定を待つまでもなく確実でしょう。
愛用する『能・狂言事典』(平凡社 1987年)から、「高砂」の「鑑賞」を引用することにしましょう。 編者のお一人である羽田昶さんは、能謡曲にまったく無知であった僕を親切に教導してくださった恩人です。 「光琳と能」「宗達と能」といった拙論をまとめることができたのも、ひとえに羽田さん...
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