埴輪が初めて国宝に指定されてから、今年でちょうど50年になります。 このたび、 東京国立博物館・九州国立博物館では、その国宝指定50周年と、 九州国立博物館開館20周年を記念した特別展「はにわ」を開催いたします。
今から1750年ほど前、日本では、前方後円墳をはじめとする大きな墓
「古墳」が盛んに造られました。 古墳の外側に立て並べられた素焼きの土製品は「埴輪」と呼ばれ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えています。
本展では、初期の円筒埴輪から、素朴な表現の人物や愛らしい動物、 精巧な武具、家、船を模した埴輪など、 九州から東北まで約50か所から集結した120件余りの選りすぐりの至宝をご紹介いたします。 なかでも、埴輪の最高傑作といえる国宝 「埴輪 挂甲の武人」と、同一工房で製作されたと考えられている兄弟埴輪4体の合計5体が、史上初めて一堂に会します。 多彩な埴輪のかたちや魅力とともに、埴輪が作られた意味や古墳時代の人々に思いをはせながらご覧いただければ幸いです。
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