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2024年9月19日木曜日

出光美術館「物、ものを呼ぶ」9

 

今回は「僕の一点」をもう一つあげておきたいと思います。なぜなら「物、ものを呼ぶ」ですから(笑) それは「江戸名所図屏風」ですね。この名品については、かつてある会誌に独断と偏見を書いたことがありますが、チョッとバージョンアップしましたので、「饒舌館長ブログ」ファンにもぜひ読んでいただきたいと存じます。

この屏風だけを取り上げ、たくさんの部分写真を使いながら、詳細に論じたのはもと出光美術館のキューレーターだった内藤正人さんです。それは『江戸名所図屏風 大江戸劇場の幕が開く』(2003年)という<小学館アートセレクション>のなかの一冊で、ページを繰っていく楽しみは得もいえぬものがありました。

内藤さんはこの屏風を、様式の観点から寛永年間の制作と推定しました。ところが10年後、これを決定づける論文が発表されたんです。それは中野(藤元)晶子さんの「出光美術館所蔵『江戸名所図屏風』の作画期について」(『國華』1414号)でした。

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