2024年8月10日土曜日

すみだ北斎美術館「北斎グレートウェーブ・インパクト」1

すみだ北斎美術館「北斎グレートウェーブ・インパクト 神奈川沖浪裏の誕生と軌跡」<825日まで>

 今もっとも人気のある浮世絵師が葛飾北斎です。これまで日本で、いや世界で、無数の「葛飾北斎展」「北斎冨嶽三十六景展」「北斎肉筆展」が開かれてきました。しかし「冨嶽三十六景」シリーズの「神奈川沖浪裏=グレートウェーブ」ただ一点に的を絞った特別展は、空前にして絶後です。

いや「グレートウェーブ」の圧倒的人気を考えると、絶後とはいえないかもしれませんが、本展を凌駕するようなキューレーションはきわめて難しいでしょう。本展開催の趣旨はつぎのとおりです。

202473日、20年ぶりに新紙幣が発行されます。そのうち千円札の裏面に北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が図柄として採用されます。本展は新紙幣採用を記念して、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がどのような背景で誕生したか、またその図柄がさまざまに利用されてきた軌跡をたどり、海外で「グレートウェーブ」の通称で親しまれる影響、広がりを紹介します。

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「物、ものを呼ぶ」9

  今回は「僕の一点」をもう一つあげておきたいと思います。なぜなら「物、ものを呼ぶ」ですから ( 笑 )  それは「江戸名所図屏風」ですね。この名品については、かつてある会誌に独断と偏見を書いたことがありますが、チョッとバージョンアップしましたので、「饒舌館長ブログ」ファンにもぜ...