2024年3月11日月曜日

サントリー美術館「織田有楽斎」1

 

サントリー美術館「400年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」<324日まで>

 織田有楽斎うらくさい――僕にとっては、何といっても茶室「如庵」の作者ですね。昭和54年(1979)、名古屋大学に着任すると間もなく、許可を得て犬山の有楽苑にある如庵を見に行ったことが忘れられません。もっとも本当の目的は如庵じゃ~なく、旧正伝院書院襖絵の長谷川等伯筆「四愛図」だったんですが、如庵も一緒に拝見したことは言うまでもありません。

その有楽斎が元和7年(162175歳で没してから400年――節目の遠忌を記念して、この特別展が京都文化博物館とサントリー美術館で開かれることになったんです。まずはカタログの主催者あいさつを引用しておきましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

皇居三の丸尚蔵館「近世の御所を飾った品々」7

  もっとも慶長 6 年といえば、友松が桂宮家に出入りし始めたころですから、挨拶代わりの自己紹介、ブッチャケていえば売り込み作戦だったかもしれませんが、これは友松のために言わないほうがよかったかな ( 笑 ) 当時智仁親王は弱冠 22 歳、千年の齢を保ちつねに緑を失わないトキ...