モラエスは今NHK連続テレビ小説――通称朝ドラの「ばけばけ」でモデルになっている小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と同世代の日本研究者で、ほとんど同じころ来日、遺した仕事も共通する要素が少なくありません。
しかし東京大学や早稲田大学で英文学を講じた八雲に比べると、モラエスはより一層深く日本に耽溺、いや、溺惑した感があります。八雲の日本礼賛が知的であったとすれば、モラエスのそれは情的、あるいは体質的であったように感じられます。
もちろん八雲は偉大です。しかしモラエスの生き方にも、僕は強く惹かれるのです――と書いていたら、モラエスの代表的著作『日本精神』<講談社学術文庫>を再読したくなって、いま書架から引っ張り出してきたところです。モラエスのすぐれた研究者であった花野富蔵氏の翻訳ですが、『定本モラエス全集』(集英社 1969年)は同氏の編纂だそうです。
『日本精神』のカバーには「日本に三十余年も生活し、徹底して日本を愛した外国人の、先駆的かつすぐれた日本人論である」と書かれています。そうです、モラエスは徹底して日本を愛したのです。
https://mimt.jp/ex_sp/shin-hanga/

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